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乳製品とカルシウムと大腸ガンのリスクの関係

(2017年7月) "Public Health Nutrition" に掲載されたロマ・リンダ大学の研究によると、乳製品に含まれるカルシウム以外の成分で直腸ガンのリスクが下がり、カルシウムで結腸ガンのリスクが下がる可能性があります。

研究の方法

米国に住む男女7万8千人弱の乳製品やカルシウムの摂取量を調べたのち、平均7.8年間にわたり大腸ガン(直腸ガン+結腸ガン)の発症状況を追跡調査しました。 データに含まれる人たちは、乳製品以外でカルシウムの大部分を摂取していました。

結果

追跡期間中に380件の結腸ガンと111件の直腸ガンが発生しました。

乳製品の摂取量に応じてデータを5つのグループに分け、カルシウム摂取量の影響を除外して乳製品摂取量が最大のグループと乳製品摂取量が最少のグループとを比較したところ、乳製品摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、直腸ガンのリスクが69%低くなっていました(結腸ガンのリスクにはほとんど差がありませんでした)。

その一方で、乳製品摂取量の影響を除外してカルシウム摂取量が最大のグループとカルシウム摂取量が最少のグループとを比較すると、カルシウム摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、結腸ガンのリスクが45%低くなっていました(直腸ガンのリスクにはほとんど差がありませんでした)。

牛乳の摂取量(カルシウムの影響を除外しない)に関して同様の比較を行ったところ、が多い場合には大腸ガン(直腸ガン+結腸ガン)のリスクが37%低いという結果でした。

類似研究

"Annals of Oncology"(2012年)に掲載されたメタ分析では19の研究のデータを分析して、牛乳などの乳製品の摂取量が多いと大腸ガンのリスクが下がるという結果になっています。 乳製品の種類別や大腸ガンの部位別の分析ではリスクが下がらないという結果になったものもありますが、少なくとも乳製品の摂取量が多くて大腸ガンのリスクが増えるということは無いようです。

"Plos One"(2013年)に掲載された欧州の研究でも47万人超の男女のデータを分析して、乳製品の摂取量が多い人は大腸ガンのリスクが低いという結果になっています。