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乳製品に糖尿病を予防する効果?

(2017年3月) "Clinical Nutrition" 誌に掲載されたシンガポール国立大学などの研究で、乳製品の摂取量が多い人は2型糖尿病になることが少ないという結果になりました。

研究の方法

45~74才の中国系シンガポール人4万5千人超の乳製品摂取量を調べたのち、10年以上にわたり糖尿病の発症状況を追跡調査しました。 データの分析においては、2型糖尿病の発症に影響する様々な要因を考慮しました。

結果
1,000人年あたり10.5人が2型糖尿病になりました。
(*) 人年=人数×年数

乳製品の摂取量に応じて4つのグループに分けた中で、摂取量が最大のグループは最低のグループに比べて、2型糖尿病になるリスクが10%低くなっていました。

また、牛乳を飲む習慣があるグループは牛乳を飲む習慣が無いグループに比べて、2型糖尿病になるリスクが12%低くなっていました。

乳製品由来のカルシウムに関しては摂取量が多いと2型糖尿病になるリスクが下がっていたものの、乳製品以外の食品に由来するカルシウムに関しては摂取量と2型糖尿病になるリスクとの間に関係が見られませんでした。

解説

研究チームは、乳製品の摂取量が多い場合に2型糖尿病のリスクが下がるのは乳製品に含まれるカルシウム以外の成分のお陰ではないかと考えています。 これまでの研究によると、乳製品に含まれるタイプのタンパク質や脂肪に2型糖尿病を予防する効果があるのかもしれません。

類似研究
これまでにも多数の研究で、乳製品の摂取量と2型糖尿病のリスクの関係について調べられています。 そういった研究の中には、乳製品は糖尿病のリスクに影響しないという結果になったものや、乳製品のなかでもヨーグルトに限り2型糖尿病の予防に有効であるという結果になったものも存在します。