乳製品(≒牛乳)に高血圧予防の効果?

(2016年12月) "Journal of Nutrition" に掲載されたシンガポール国立大学の研究によると、高血圧の予防に乳製品が役立つ可能性があります。

研究の方法

高血圧ではない45~74才の中国系シンガポール人男女3万7千人超を対象に、1993~1998年に食生活(食品の摂取頻度)に関するアンケートを実施したのち、1999~2004年および 2006~2010年に高血圧と診断されたかどうかを尋ねました。

乳製品の摂取量に応じて、データは4つのグループに分けられました。 データの分析においては、高血圧の発症リスクに関与しそうな様々な要因を考慮しました。

結果

乳製品の摂取量が最も少なかったグループに比べて摂取量が最も多かったグループは、高血圧になるリスクが7%低下していました。 摂取量において2番目および3番目のグループでも高血圧のリスクが下がっていましたが、統計学的に有意と言える数字ではありませんでした。

牛乳に限った分析

摂取された乳製品のうち80%ほどが牛乳でした。 牛乳を毎日飲むグループと牛乳を飲まないグループとで比較すると、牛乳を飲むグループは高血圧の発症リスクが6%低くなっていました。

カルシウム

乳製品以外に由来するカルシウムの摂取量と高血圧リスクとの間には関係が見られませんでしたが、乳製品から摂取するカルシウムと高血圧リスクとの間には関係が見られました。 摂取量に応じて4つのグループに分けた中で、摂取量が最高のグループは最低のグループに比べて12%の高血圧リスク低下でした。

今回のデータにおいて、カルシウム摂取量全体のうち乳製品から摂取するカルシウムは20%でした。
ミネソタ大学の研究者によると、乳製品に含まれるカルシウムに血圧を下げる効果があるそうです。