分娩後12週間まで血栓のリスクが増加

(2014年2月) "New England Journal of Medicine" オンライン版に掲載された米国の研究によると、分娩後に血栓のリスクが増加する期間は6週間ではなく12週間であると考えられます。
妊娠中の女性は誰でも、血液の濃度が高くなるために血が脚から心臓まで巡りにくくなり、血栓(心臓死発作や脳卒中の原因になる)が生じるリスクが増加します。
研究の方法

この研究では初産の女性170万人近くのデータを分析しました。 1.5年間の研究期間中に血栓が生じた女性は 1,015人でした。 血栓が生じた場所は、脳(脳卒中)・心臓(心臓発作)・肺(肺動脈塞栓症)・脚や腕(深部静脈血栓)など。

結果
主な結果は次の通りです:
  • 分娩後の6週間に血栓のリスクが通常の(出産していない場合と同じ)10.8倍になっていた。
  • 7~12週間後には2.2倍だった。
  • 13~18週目には1.4倍だった。
  • 19週間以降には、血栓のリスクは通常の水準に戻っていた。

ただし、分娩後6~12週間のうちに妊娠に関連して血栓が生じた女性は、1万人に1人未満でした。

コメント
研究者は次のように述べています:
「分娩後間もない時期に次のような症状があったら病院に行きましょう: 胸の痛みや圧迫感、息苦しさを感じる場合、片方の脚に腫れや痛みがある場合、激しい頭痛に突然襲われた場合、失語・視力喪失・バランス感覚喪失などがある場合、体の片側だけに脱力感がある場合」