認知症の予防には不飽和脂肪の摂取量を増やすよりも飽和脂肪の摂取量を減らすのが良い?

(2018年4月) "Current Alzheimer Research " 誌に発表されたメタ分析で、飽和脂肪(肉や乳製品に大量に含まれている)の摂取量が多い人はアルツハイマー病などの認知症になることが多いという結果になりました。
Yue Ruan et al. "Dietary Fat Intake and Risk of Alzheimer’s Disease and Dementia: A Meta-Analysis of Cohort Studies"

研究の方法

食事脂肪の摂取量と認知症やアルツハイマー病(認知症の一種。認知症全体の60~70%を占める)になるリスクとの関係を調べた4つの前向きコホート研究(2017年5月1日までに発表されたもの)のデータを分析しました。 データに含まれる人数は 8,630人、アルツハイマー病の発生件数は633件でした。

結果

飽和脂肪の摂取量が最大のグループは最低のグループに比べて、アルツハイマー病になるリスクが+39%(95%CI: 1.00-1.94)および認知症になるリスクが+105%でした。

アルツハイマー病に関しては飽和脂肪の摂取量が4g/日増えるごとに発症リスクが15%増加するという関係が見られました(認知症に関しては論文要旨に記述が無いので、このような用量反応関係は見られなかったのでしょう)。

不飽和脂肪(一価も多価も)の摂取量と認知症/アルツハイマー病になるリスクとの間には関係が見られませんでした(不飽和脂肪の摂取量が多くても認知症やアルツハイマー病のリスクは下がっていなかった)。