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認知症の予防に筋トレが有効だが脳トレとの併用は逆効果?

(2015年2月) "Journal of the American Medical Directors Association" に掲載されたシドニー大学などの研究によると、高強度の筋力トレーニングが認知症の予防に有効かもしれません。

研究の方法

この研究では、軽度認知障害(MCI)という認知症の前段階にあたる症状が出ている60才超の男女100人(女性68%)を次の3つのグループに分けました:

  1. 筋力トレーニングをするグループ
  2. PCを用いた脳のトレーニングを行うグループ
  3. 筋力トレーニングと脳トレーニングの両方を行うグループ
トレーニングを行ったのは週に2~3日でした。
結果

各グループに半年間にわたって各々のトレーニングを続けてもらった後に認知機能を調べたところ、1のグループで認知機能が向上していました。 認知機能は全般的に向上していましたが、計画立案・方針決定・視覚的記憶力における向上が顕著でした。 認知機能の向上は、筋力トレーニングを中止してから12ヶ月が経っても持続していました。

研究者は次のように述べています:
「筋力トレーニングをすると筋肉を成長させるホルモン群が放出されますが、これらのホルモンが脳機能の改善に効果を発揮している可能性があります」
アルツハイマー病の進行度合いを評価するのに用いられる "Alzheimer's Disease Assessment Scale- Cognitive Subscale" と呼ばれる記憶力・脳機能のテストでスコアの改善が見られたのは1のグループだけでした。 2のグループは、半年後の時点で記憶力の衰えが軽減されていただけでした。

「1のグループでは、テストのスコアが認知機能が正常とみなされる範囲内に収まる人の数が半年間で2倍に増加していましたが、3のグループのスコア改善は1のグループには到底及びませんでした」

「過剰なストレス・ホルモンが脳の健康にとって有害となることが知られていますが、筋力トレーニングと脳トレーニングの両方というのはストレスが多過ぎたのかもしれません」