うつ病で C. difficile 感染症のリスクが増加

(2013年5月) ミシガン大学の研究グループが鬱病とClostridium difficile(C. difficile)感染症との関連を指摘しています。
C. difficile 感染症
C. difficile は入院患者や介護施設で問題となる感染症の原因菌で、米国では年間 7,000人以上が C. difficile のために死亡しています。 C. difficile 感染症の症状は下痢や結腸の炎症などです。
研究結果
今回の研究では以下が明らかになりました:
  • 大うつ病(典型的な欝の症状が二週間以上にわたって安定的に続く)の人では、C. difficile 感染症になるリスクが36%増加する。
  • 夫を亡くした女性は、他の既婚女性と比べて、C. difficile 感染症になるリスクが54%増加する。
  • 一人暮らしだと、C. difficile 感染症になるリスクが25%増加する。
  • レメロン(ミルタザピン)やプロザック(フルオキセチン)という抗欝剤を服用している人では、C. difficile 陽性となる率が二倍になる。
解説

一人暮らしの老人が欝病になりやすいことが以前から知られていますが、研究者によると、一人暮らしであることによる C. difficile 感染症のリスク増加は、欝病による C. difficile 感染症のリスク増加に由来しているだけであるのかもしれません。

C. difficile 感染症のリスクが増加する理由が、欝病を原因とする腸内環境の変化なのか、鬱病の薬なのかはわかっていません。