地中海地方の食事に抗鬱効果?

2009年に "Archives of General Psychiatry" に掲載されたスペインの研究で、地中海地方の食事(メディテラネアン・ダイエット)と抑鬱の関係が調査されています。

メディテラネアン・ダイエットでは、野菜、果実、ナッツ、全粒穀物、魚を豊富に用います。 そして、そんな食事をしている地中海地方では抑鬱の発生率が欧州北部よりも低いことが知られています。 そこで研究チームは、メディテラネアン・ダイエットに抗鬱効果があるかどうかを調べることにしました。

欧州北部に抑鬱が多いのはビタミンD不足が原因かもしれません。

ビタミンDが不足すると抑鬱が生じやすいことが複数の研究で示されていますが、ビタミンDは日照不足が原因で不足することがあります。 ご存知でしたでしょうか、イギリスは実は北海道と同じくらいの緯度になります。 地中海で日本の本州と同程度の緯度。
研究の方法
10,094人の健康な人たちを対象に 1994年と 2005年の二度にわたって食生活に関するアンケートを実施し、食生活の「メディテラネアン・ダイエット度(以下 "MD")」を評価しました。 MDの基準は次のようなものです:
  • 飽和脂肪酸に対して不飽和脂肪酸を多く摂取する。
  • お酒を適度に嗜(たしな)む。
  • 乳製品を適度に食べる。
  • 肉をあまり食べない。
  • 豆類・ナッツ・果実・シリアル・野菜・魚を多く食べる。

食生活がこの基準に近いほど、MDが高くなります。

結果

4.4年間(中央値)の追跡調査期間のうちに新たに抑鬱が認められたのは480人(男性156人、女性324人)でした。

MDの最も高い食事をしていたグループは、MDが最も低い食事のグループと比べて鬱病になるリスクが30%低いという結果でした。