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抑鬱は自分を責める気持ちにより増加し、自分に優しくなることによって軽減される

(2017年9月) "OMEGA - Journal of Death and Dying: SAGE Journals" に掲載されたカリフォルニア大学サンフランシスコ校などの研究によると、抑鬱は自分を責める気持ちにより増加し自分に優しくなることによって軽減されるかもしれません。

研究の方法

自殺未遂をしでかしてから間もない低所得の黒人147人を対象に、次の3点を調査しました:
  • セルフ・クリティシズムの程度
  • セルフ・コンパッションの程度
  • 抑鬱症状の程度

結果

セルフ・クリティシズムが強いと抑鬱が多いがセルフ・コンパッションが弱く、セルフ・コンパッションが強いと抑鬱が少ないという関係が見られました。

この結果から、自分を責める気持ちにより抑鬱が増加するが、自分に優しくなることによってそれを軽減できると考えられます。

セルフ・クリティシズムについて

セルフ・クリティシズム(self criticism)とは、自分の性格・行い・能力などを辛辣に否定的に評価したり、自分を憎んだり嫌ったりするという心理的な態度のことです。 セルフ・クリティシズムが強い人は、自分の失敗・能力不足・欠点が許せずに自分を責めます。

とは言え、普通の人は誰でも少しはセルフ・クリティシズムを備えていますし、適度なセルフ・クリティシズムは自分を向上させるうえで有益であるとも考えられます。

セルフ・コンパッションについて

セルフ・コンパッション(self compassion)とは、自分が苦しい状況にあるとき・能力不足を感じているとき・何かに失敗したときに、自分を責めたりせずに自分をいたわることです。

セルフ・コンパッションにおいては、自分の欠点を批判したり自分の苦境の原因が自分にあると自分を責めたりするのではなく、さりとてそうした苦境の原因や欠点を無視するのでもなく、それらに対して寛容な態度を取ります。

セルフ・コンパッションを養成する方法

セルフ・コンパッションを養成するには、苦境にある親友に接するようにして自分自身に接すると良いでしょう。 苦境にある親友に対して「お前はダメな奴だ」と批判したりせず親切に振る舞うのと同じように、自分自身を優しく扱います。

「自分が抱えている欠点や苦境は誰もが経験することだ。こういうことで悩んでるのは自分だけではない」という視点を持つことも大切です。
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