鬱病の中年女性では脳卒中リスクが二倍だが、そもそも脳卒中になる中年女性が少ない

(2013年5月) "Stroke" 誌に掲載されたオーストラリアの研究によると、欝症状のある中年女性では、欝症状の無い中年女性と比べて脳卒中のリスクが1.9倍になります。 この研究は、47~52歳の女性 10,547人を12年間にわたって追跡調査しました。

英国で行われた同様の研究では欝症状のある女性で脳卒中のリスクが30%増加するという結果が出ていますが、この英国の研究は対象となった女性の平均年齢が今回の研究よりも14歳年上です。

今回の研究で対象となった1万人ほどの女性のうち、欝症状があると判定されたのは24%でした。 一方、研究期間中に初めて脳卒中になった女性の数は177人でした。

欝症状による脳卒中リスクの増加度は2倍近くと大きいのですが、40~50代の女性では、脳卒中になるリスクがそもそも低く、米国の場合は2%程度に過ぎません。 今回の研究に関して言えば、脳卒中になるリスクは、対象となった女性全体の僅か1.5%ほどでしかなく、鬱病の女性だけに限った数字でも2%を少し超える程度でした。

欝症状によって脳卒中のリスクが増加する原因は不明です。 研究者によると、炎症と免疫プロセス、およびこれらが血管に与える影響が原因の1つかもしれません。