ビタミンDは抑鬱に効果が無い?

(2014年3月) "Psychosomatic Medicine" 誌オンライン版に掲載されたコロンビア大学のレビュー(過去の複数の研究のデータを分析)によると、ビタミンD は抑鬱に効果が無いようです。
訳語の区別
鬱病 - clinically significant depression
抑鬱 - depression
レビューの内容

今回のレビューでは、ビタミンDのサプリメントの抑鬱への効果を調べた複数の臨床試験のデータを分析しました。 その結果、レビューの対象となった臨床試験のうちに信頼性の高いものがほとんど無いこと、そして、そのような(数少ない信頼性の高い)臨床試験の大部分ではビタミンDが抑鬱に対してほとんど、あるいは全く効果が無いという結果になっていることが明らかになりました。

結果の詳細

レビューの対象となった臨床試験のうち、ビタミンDのサプリメントを服用したグループと服用していないグループとの比較を行ったのは7つ(被験者数合計 3,200人)だけで、この7つの試験のほぼ全てに手法的な問題点が存在していました。 例えば、研究開始の時点で鬱病があった被験者を用いていたのは7つの試験のうちの2つだけでした。

さらに、レビューの対象となったすべての臨床試験を通じて、抑鬱の改善の幅は小さく、臨床的に有意だとは言えない程度でした。

ただし今回のレビューでも、鬱病の人に対してはビタミンDのサプリメントが、特に抗鬱剤と併用した場合に、多少は有効である可能性がほのめかされています。

研究グループによると、ビタミンDが欠乏している場合に限ってビタミンDの補給が抑鬱に有効かもしれません。