DHA で子供の睡眠が改善される

(2014年3月) "Journal of Sleep Research" に掲載予定のオックスフォード大学の研究によると、オメガ3脂肪酸が子供の睡眠の質に貢献すると考えられます。

過去の研究にも、行動・学習障害がある子供や成人を対象にオメガ3脂肪酸と睡眠の質の関係を調べたものはありますが、健康な子供を対象にしたものは今回のものが初めてです。

研究の方法

今回の研究は、7~9才の子供362人を対象に行われました。 362人を2つのグループに分けて16週間にわたって、一方のグループには600mgの DHA(藻類由来のもの)を、そしてもう一方のグループにはプラシーボを毎日服用させて、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の血中量を計測しました。

また、研究開始の時点で子供の親を対象に実施した子供の睡眠に関するアンケートで臨床的に有意な睡眠障害(寝たがらない、睡眠に対する不安感、夜間に頻繁に目覚めるなど)が認められた子供たち(全体の40%)の中から43人を選び、手首に装着するセンサーを用いて夜の布団の中での子供の動きを五日間にわたって監視しました。

結果

DHA を服用したグループでは、プラシーボのグループに比べて睡眠時間が58分長くなり、さらに夜中に目覚める回数が1晩あたり7回減っていました。 オメガ6脂肪酸(アラキドン酸)に対してオメガ3脂肪酸の量が多いと、睡眠障害が減少すると考えられます。

コメント
研究者は次のように述べています:

「10人中4人の子供に臨床レベルの睡眠障害が見られたのが気に懸かります。 (それはそれとして、)オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸から体内で作り出される各種の物質が睡眠に関与していることは以前から知られていました」

「例えば、DHA の(オメガ6脂肪酸に対する?)比率が低下するとメラトニンの量も低下しますが、この現象は、DHA の血中量が少ない子供で睡眠障害が増えるという今回の結果と合致します」