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DHAの抗炎症作用のメカニズムが明らかに

(2013年7月) 慢性的な炎症は関節炎から心血管疾患にいたるまで幅広い疾患の主因となりますが、魚油の成分であるドコサヘキサエン酸(DHA)で炎症を抑えられることが知られています。 DHAのこのような抗炎症作用のメカニズムの一部が "The FASEB Journal" に掲載された研究で解明されています。

この研究によると、白血球の一種であるマクロファージがDHAからマレシンを生産します。 マレシン(maresin)とは "Macrophage mediator in resolving inflammation(マクロファージ由来の炎症消散性伝達物質)" の頭語で、その作用は炎症のスイッチをオフにして炎症消散のスイッチをオンにすることです。

研究グループはマレシン生合成の生合成経路を分析して、DHAがヒトのマクロファージによってエポキシドの中間性生物である 13S, 14S-epoxy-maresin に変換されることを明らかにしました。 さらに、13S, 14S-epoxy-maresin によりマクロファージの「種類」が変化して炎症を引き起こさなくなる(マクロファージの表現型が M1 から M2 に切り替わる)ことを突き止めました。