DHA がアルコールによる認知症の防止に有効かも

(2013年9月)過去の複数の研究によって、長期間の過度の飲酒によって認知症のリスクが増加することが示されていますが、"European Society for Biomedical Research on Alcoholism" の会合で発表されたロヨラ大学シカゴ校の研究(2014年7月に "PLoS ONE" に掲載)によると、魚油に含まれる DHA がアルコールが原因の認知症の予防に有効かもしれません。

研究グループは、ネズミの脳細胞を高濃度のアルコールに暴露させるという実験を行い、魚油に含まれるオメガ3脂肪酸の一種である DHA によって脳細胞の炎症と細胞死が阻止されることを確認しました。

実験では、大人のネズミの脳細胞を培養したものを、①飲酒運転とみなされる血中アルコール濃度の4倍に相当する濃度のアルコール、または、②これと同じ濃度のアルコールにDHAを加えたものに暴露させて、双方を比較しました。

その結果、②のアルコールにDHAを加えた方では、脳の神経細胞の炎症と細胞死が、①のアルコールだけの場合と比べて90%ほども減少していました。

ただし、研究者は「魚油のサプリメントを飲んでさえいれば好きなだけ飲酒しても良いというわけではない」と述べています。