2型糖尿病による心血管リスクに男女差

冠状動脈疾患の発症リスクに男女差

"Diabetrogia" 誌(2014年5月)に掲載されたオーストラリアのメタ分析では、同じ糖尿病患者でも女性は男性に比べて冠状動脈疾患(CHD)を発症するリスクが44%高いという結果になっています。 糖尿病ではない人と比べた場合の CHD リスク増加率は、女性で2.82倍、男性で2.16倍というものでした。 このメタ分析を行った研究者によると、脳卒中のリスクに関しても、糖尿病によって男性より女性のほうが25%多くリスクが増加するという結果になった研究があります。

心血管疾患リスク要因のコントロール率に男女差

"Diabetes Technology & Therapeutics" 誌(2014年5月)に掲載されたサウスカロライナ大学などの研究では、高血圧、LDL コレステロール値、および糖化ヘモグロビン(HbA1c)という3つの心血管疾患リスク要因を抑制できている率が、男性では17.3%だったのに対して、女性では5.9%でした。

考えられる理由
糖尿病による心血管リスクに男女差が生じる原因としては、女性のほうが糖尿病を発症しにくい(男性であれば糖尿病になっているような代謝状態でも女性では糖尿病にならない)ために、糖尿病発症後の比較では、男性よりも女性のほうが体の状態(肥満など)が悪化しているという可能性が考えられます。