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2型糖尿病のリスクが上がる食品と下がる食品①

(2017年4月) ヒト栄養研究所(ドイツ)などの研究チームが食生活と2型糖尿病の発症リスクとの関係を調べたメタ分析の結果が "Journal of Nutrition" に掲載されています。

研究の方法

メディテラネアン・ダイエット(「MD」)、AHEI、DASH、という3種類の食事パターン(下記参照)と2型糖尿病になるリスクとの関係について調べた48の論文(コホート数は16)のデータを分析しました。

結果

MD・DASH・AHEIそれぞれの遵守度(こうした尺度に食生活がどれだけ近いか)に応じてデータを4つのグループに分けてグループ間で2型糖尿病の発症リスクを比較したところ、遵守度が最も高いグループは最も低いグループに比べて次のようにリスクが低下していました:
  • MD: -13%
  • DASH: -19%
  • AHEI: -21%

食事パターンの垣根を超えた分析

3種類の食事パターンに共通する食品カテゴリーと2型糖尿病のリスクとの関係を分析したところ:

  • 赤身肉加工肉精白穀物(白米など)・高脂肪の乳製品揚げ物を中心とする食生活を送っている場合には、そうした食品をあまり食べない食生活を送っている場合に比べて、2型糖尿病のリスクが44%高くなっていました。

    精白穀物糖類の使われた清涼飲料水加工肉に関しては、2型糖尿病リスクの増加との関係がバイオマーカー(血液検査や尿検査)により裏付けられました。
  • 一方、野菜果物豆類鶏肉を中心とする食生活を送っている場合には、そうした食品をあまり食べない食生活を送っている場合に比べて、2型糖尿病のリスクが16%低くなっていました。

3つの食事パターンについて

メディテラネアン・ダイエット

メディテラネアン・ダイエットとは地中海地方の伝統的な食生活のことで、健康的な食生活の代名詞のようなものです。

メディテラネアン・ダイエットの内容は、野菜・果物・全粒穀物・オリーブ油・魚・ナッツ類をよく食べて赤ワインを少々飲み、赤身肉はあまり食べないというものです。

メディテラネアン・ダイエットを食べている人は総死亡リスク(死因を問わない死亡リスク)が低いほか、メタボリックシンドローム・脂質異常・2型糖尿病・心臓病・ガン・認知症・高血圧などの病気になりにくいというデータがあります。

AHEI

AHEI(Alternative Healthy Eating Index)は食生活が「米国人のための食生活ガイドライン」にどれだけ近いかを測るための尺度で、AHEIのスコアが高いほど食生活が健康的であるとみなされます。

AHEIは 2002年にHEI(Healthy Eating Index)の代替尺度として考案されました。 AHEIに "Alternative(代替)" という語が使われているのもそのためです。

AHEIには、AHEI-2005やAHEI-2010というバージョンがあります。

AHEIのスコアが高いと心血管疾患(心臓病や脳卒中)・2型糖尿病・大腸ガン・乳ガンなどのリスクが低いことがこれまでに確認されています。

AHEIのスコアは、次のような内容の食事をすると高くなります: 野菜・全粒穀物・多価不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸など)・ナッツ類を多く摂り、飲酒を適度にたしなみ、赤身肉・加工肉(ハムやソーセージなど)・精白穀物・糖分を控える。

DASH

DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)は高血圧を予防することを目的として考案された食事法です。

DASHでは、野菜・果物・全粒穀物 ・ナッツ類・豆類を積極的に食べ、赤身肉・糖類・塩分を控えめに食べ、低脂肪の食事を心がけます。

DASHダイエットは、血圧を下げる効果とLDLコレステロールを下げる効果が認められており、心臓や血管などの健康に良いとして推奨されています。