閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

同じ飽和脂肪酸でも種類によって糖尿病発症リスクを上げたり下げたり

(2014年8月) "Lancet Diabetes and Endocrinology" 誌に掲載されたケンブリッジ大学などの研究によると、同じ飽和脂肪酸でも種類によって2型糖尿病の発症リスクに与える影響が異なると考えられます。

研究の方法

欧州8ヶ国の34万人を対象に、血液サンプルに含まれる9種類の脂肪酸の比率を計測し、のちに2型糖尿病になった人の割合と照らし合わせました。 34万人のうち2型糖尿病を発症したのは1万2千人ほどでした。

結果

脂肪酸鎖の炭素原子の数が偶数(14、16、18)の飽和脂肪酸の血中比率が高かったグループで、2型糖尿病を発症するリスクが増加していました。

一方、炭素原子が奇数(15、17)の飽和脂肪酸の血中比率が高かったグループでは、糖尿病のリスクが低下していました。
偶数飽和脂肪酸と奇数飽和脂肪酸

プレスリリースには「奇数飽和脂肪酸はヨーグルトなどの乳製品に含まれ、偶数飽和脂肪酸は食事で摂取される以外に体内でも生産される。 また、偶数飽和脂肪酸の生産は炭水化物とアルコールの摂取により促進される」とあります。

しかしこれだけではよくわからないのでネットで調べてみたところ、炭素原子(C)が奇数か偶数かというのはどうやらWikipedia の表の「数値表現」の項目の数字のことのようです。

炭素原子が15個の飽和脂肪酸ははペンタデシル酸で、ペンタデシル酸のページには「乳脂肪に含まれる」とあります。 炭素原子が17個の飽和脂肪酸はマルガリン酸で、「マーガリンに含まれている」とあります。

炭素原子が14個・16個・18個の偶数飽和脂肪酸はそれぞれ、ミリスチン酸・パルミチン酸・ステアリン酸となっています。 ミリスチン酸はヤシ油やパーム油に、そしてパルミチン酸はラードなどに含まれています。 ステアリン酸はどういう食品に含まれているかは不明ですが、ロウソクの原料になるそうです。

ヨーグルトなどの乳製品が2型糖尿病予防に有効であることを示唆する研究があります。

また、オリーブオイルに含まれる飽和脂肪酸は主にパルミチン酸(11.29g/100g)ですが、「オリーブオイルが糖尿病リスクの低減に有効?」という研究があります。 ただし、オリーブオイルに最も高い比率(71.27g/100g)で含まれているのはオレイン酸という一価不飽和脂肪酸です。