体質的に2型糖尿病になりやすい人は、運動してもリスクが下がらない

(2014年9月) "Diabetologia" 誌に掲載されたアリゾナ大学の研究によると、遺伝的に2型糖尿病になりやすい人は、運動による糖尿病リスク減少の効果があまり無いと思われます。

この研究(前向きコホート研究)では、45~64才の白人男女 8,101人の遺伝子と運動量、そして2型糖尿病の発症率の関係を調べました。 このうち糖尿病を発症したのは821人でした。 運動量はアンケートで調査しました。

その結果、遺伝的に糖尿病になりやすい人では、運動による糖尿病予防の効果が薄いことが明らかになりました。 そして、そういう人の糖尿病リスクは、インスリン分泌よりもインスリン抵抗性に異常が生じやすいことに起因しているようでした。

遺伝子変異体と運動量と糖尿病リスクの関係は、男性よりも女性で顕著でした。

今回調査の対象となった2型糖尿病リスクに関与する遺伝子変異体(一塩基多型、SNP)は65種類で、単一の SNP が突出して運動による糖尿病リスク予防効果を低下させているというわけではありませんでした。

研究グループは次のように結論付けています:

「全体としては2型糖尿病の予防に運動が有効であると思われるが、遺伝子的に2型糖尿病やインスリン抵抗性のリスクが高い人では、この効果は(他の人と比べて)最も弱かった」