糖尿病患者の心臓疾患リスクは BMI で把握できる

米国で開催される "2013 American Heart Association Scientific Sessions" で11月17日に発表が予定されている研究によると、2型糖尿病患者の心臓疾患のリスクはBMI で把握できます。

研究グループは、2型糖尿病患者の冠状動脈(心臓につながる動脈)におけるプラークの蓄積量を計測し、BMI が大きい2型糖尿病患者ほど、冠状動脈に蓄積しているプラークの量が多く質も悪い(心臓疾患のリスクが高い)ことを明らかにしました。 軽度の肥満であっても通常よりも多くのプラークが蓄積しているが、重度の肥満だと大量のプラークが蓄積しているというのです。

今回の研究は、糖尿病患者の心臓疾患リスクを CT スキャンで調べるという新しい検査法である CCTA(冠状動脈コンピューター断層撮影血管造影法)の有効性を調査するために行われている臨床試験(「faCTor-64」という名称)の一環です。

この BMI を用いた心臓疾患リスク判定法は、CCTA で本格的に検査するか否かを判断するための基準として用いれる可能性があるという位置づけのようです。

CCTA が期待されている理由
糖尿病患者の死因の75%が心臓疾患で、心臓疾患のリスク要因は喫煙・高血糖値・高コレステロール値・高血圧などですが、現状では、2型糖尿病患者の中には、心臓発作や脳卒中になってから初めて心臓疾患のリスクが高かったことが明らかになる人がいます。

明らかなリスク要因が存在している場合にはリスク要因を取り除くことで対処できますが、糖尿病患者の中には上記のような明白なリスク要因が無いために心臓疾患のリスク(冠状動脈におけるプラークの蓄積)を把握できない人もいるためです。

冠状動脈におけるプラークの蓄積具合を調べるための現在の検査は、コストが高い上に患者の肉体的な負担も大きいため、心臓疾患の兆候が出ていない患者に対しては行われていません。