糖尿病の発症に炎症が関わっていた

(2014年1月) "Journal of Leukocyte Biology" に掲載されたデンマークの Novo Nordisk A/S 社の研究により、2型糖尿病の発症に炎症が関与していることが確認されました。

研究の概要

この研究でマウスを用いた実験を行ったところ、糖尿病の初期のステージにおいてマクロファージという免疫細胞の一種が膵臓の組織に侵入していました。

そして、これらの炎症性の細胞(マクロファージ)がサイトカインという炎症誘発性のタンパク質を大量に生産し、これによって「β細胞」という膵臓でインスリンを生産する細胞が除去されて糖尿病を発症していたのです。

詳細

今回の研究では、人為的ではなく自然に糖尿病を発症した肥満マウスを、ごく初期の糖尿病のときから全身合併症を示すようになるまで観察し、健康なマウスと比較しました。

最新の流動細胞技術(flow cytometric technology)を用いて膵臓と脾臓のβ細胞の周囲に存在するマクロファージを個々の細胞のレベルで評価した結果、糖尿病のマウスでは初期および後期のステージの両方において、(β細胞に)モジュレーション(細胞が環境の変化に応じて機能や形態を変えること)が見られました。

今回の発見は、抗炎症作用に基づく糖尿病の薬の開発につながる可能性があります。