2型糖尿病の患者は、腸の甘味受容体に異常が生じている

腸などにも舌に存在する味蕾(みらい)と同じような甘味の受容体があって甘味を感知していますが、"Diabetes" 誌に掲載された研究によると、2型糖尿病の患者の腸は、甘い食べ物に対する味覚が通常と異なり、そのためにブドウ糖の摂取に関する障害が生じている可能性があります。

この研究では、2型糖尿病のある成人と健康な成人とを比較しました。 その結果、次のことが明らかになりました: 健康な人では腸に存在する甘味受容体が正常にコントロールされているために、腸にブドウ糖が送り込まれてから30分後の時点で、体がブドウ糖を取り込むのが正常に制御されていますが、糖尿病の人では、この制御がきちんとなされないためにブドウ糖が急速に、そして大量に取り込まれていました。

研究者は次のように述べています:

「今回の発見により、これまで考えられていた以上に、腸が2型糖尿病に大きく関与していることが示されました。 人体は、ブドウ糖の取り込みを制御するうえで、甘味受容体の働きに依存している可能性がありますが、2型糖尿病の患者ではこの甘味受容体の制御に以上が生じているようなのです」


今回の研究では、ブドウ糖摂取後30分の時点についてのみ調べましたが、研究グループは今後、消化の全過程について同様の調査を行うことを望んでいます。