糖尿病は生活習慣の改善によって逆進させることが可能

(2014年11月) European Society of Cardiology(欧州心臓学会、"ESC")のガイドラインによると、2型糖尿病は生活習慣を改善することで逆進(reverse)させることが可能です。出典: Type 2 diabetes reversible with lifestyle changes

生活習慣の改善内容

ESCの研究者は2型糖尿病を予防または逆進させる方法として以下を挙げています:
  • 2型糖尿病を予防あるいは逆進させるにはまず、それなりの運動を毎日30分間行う。 運動の内容は、激しめのウォーキング/ジョギング/水泳/サイクリングなどと筋力トレーニングを組み合わせたもの。
  • 全粒穀物に豊富に含まれる食物繊維も2型糖尿病の予防または逆進に有効。 食物繊維は多くの食品の消化・吸収を遅らせて、腸がインクレチン効果(*)を十分に得るのを助けてくれる。 食物繊維を摂ることによって、食べた炭水化物を処理するのに必要な時間と能力が得られる。

    (*) インクレチンとは胃腸から分泌されるホルモン(GLP-1 や GIP など)のことで、インスリンを増加させて血糖値を下げる効果があります。

    「インクレチン効果」とは、ブドウ糖を静脈注射したときに比べて口から摂取したときの方が、インクレチンの効果によってインスリン応答が上昇するという現象のことです。 2型糖尿病患者ではインクレチン効果が低下することが知られています。
  • 初期の糖尿病を糖尿病の前段階へと逆進させたい場合、あるいは2型糖尿病を予防したい場合には、体重を5%減らす必要がある。 体重を減らすには脂肪、特に飽和脂肪の摂取量を制限する。 飽和脂肪はバター/ソーセージ/肉の脂身/ケーキ/チーズなどに含まれている。
ESCの研究者は次のように述べています:
「2型糖尿病になってから時間が経っていなければ、低カロリー食によって糖尿病を逆進させることができます。低カロリー食の効果は3~5日以内に現れます。 ただし当然のことながら、その後も太らないように節制を続ける必要があります」