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自分に優しい糖尿病患者は自己管理ができていてHbA1c値が良好

(2017年8月) "Diabetes Medicine" 誌に掲載されたオーストラリア・カトリック大学の研究によると、糖尿病患者は自分自身に対して優しくなると良いでしょう。

研究の方法

310人の成人糖尿病患者を対象にアンケート調査を行って、糖尿病の自己管理・HbA1c値・幸福度などを尋ねました。

結果

セルフ・コンパッション(後述)の度合いが高い患者は、糖尿病の自己管理・HbA1c値・幸福度のいずれにおいても良好でした。

HbA1c値と幸福度は、「(病状などの)状況を自分でコントロールできている」という感覚を持っている人で良好で、「自分の行動で状況を変えられない」という無力感を感じている人では良好でありませんでした。

今回の結果から、糖尿病患者のケアにおいてはセルフ・コンパッションの醸成が有益であると考えられます。

セルフ・コンパッションとは

セルフ・コンパッション(self compassion)とは、自分が苦しい状況にあるとき・能力不足を感じているとき・何かに失敗したときに、自分を責めたりせずに自分をいたわることです。

セルフ・コンパッションにおいては、自分の欠点を批判したり自分の苦境の原因が自分にあると自分を責めたりするのではなく、さりとてそうした苦境の原因や欠点を無視するのでもなく、それらに対して寛容な態度を取ります。

セルフ・コンパッションを養成する方法

セルフ・コンパッションを養成するには、苦境にある親友に接するようにして自分自身に接すると良いでしょう。 苦境にある親友に対して「お前はダメな奴だ」と批判したりせず親切に振る舞うのと同じように、自分自身を優しく扱います。

「自分が抱えている欠点や苦境は誰もが経験することだ。こういうことで悩んでるのは自分だけではない」という視点を持つことも大切です。