2型糖尿病患者のウォーキングは毎食後に分散して行うとよい

(2016年10月) "Diabetologia" 誌に掲載されたオタゴ大学(ニュージーランド)の研究によると、2型糖尿病の人は食後に散歩をすると血糖値を下げるのに役立つと思われます。

ニュージーランドでは2型糖尿病患者に毎日30分以上のウォーキングを行うことを推奨していますが、そのタイミングまでは指定していません。

研究の方法
2型糖尿病の患者41人に、次の2通りのパターンで2週間ずつ毎日ウォーキングを行ってもらいました:
  1. 30分まとめてウォーキングする。
  2. 朝・昼・夜の各食後に10分ずつウォーキングする。

2つのパターンの間には一ヶ月間の空白期間を設け、一方のパターンの影響がもう一方に及ばないように配慮しました。

結果
パターン1に比べてパターン2のときのほうが、食事をしてから3時間後の血糖値(*)が平均で12%低いという結果でした。
(*) 血糖値は携帯型の計器を用いて5分ごとに測定した。

夕食の3時間後の血糖値に限ると、パターン2のときのほうが22%も低くなっていました。 3食の中で炭水化物を摂る量がもっとも多いのが夕食であるうえに、夕食後には(意図的にウォーキングをするのでない限り)のんびりと過ごすことが多いためだと考えられます。

解説

食後の血糖値は、血糖値コントロール全体および心臓病や脳卒中のリスクに関わってくるため、2型糖尿病のコントロールにおいて重要であるとされます。

研究チームは次のように述べています:
「インスリンの使用量が増えると、ただでさえ肥満していることが多い2型糖尿病患者の体重がさらに増加しやすくなる恐れがあるが、食後に身体活動を行うことで、血糖値を下げるために使用するインスリンの量を抑制できるかもしれない」