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2型糖尿病の女性はアスピリンを常用していると乳ガンになりにくい

(2017年6月) 2型糖尿病の女性では乳ガンのリスクが増加することが知られていますが、"Journal of Women's Health" に掲載された中山医学大学(台湾)などの研究によると、2型糖尿病の女性はアスピリンを低用量で常用することによって乳ガンのリスクを減らせるかもしれません。

アスピリンは解熱鎮痛剤として用いられるほか、心臓発作などのリスク低減を目的として解熱鎮痛剤として用いるときの1/4ほどの量を定期的に服用することがあります。

研究の方法

糖尿病を患っている台湾人女性4万8千人超(*)の8.5年分のデータを分析して、低用量アスピリン(†)の服用習慣と乳ガンになるリスクとの関係を調べました。 データの分析においては、年齢や併存症などを考慮しました。

(*) 半数がアスピリン常用者で、もう半数は非常用者。 平均年齢は63才。

(†) 今回の研究では1日あたり75~165mgと定義された。

結果

低用量アスピリンを服用する習慣があった女性は、服用習慣がなかった女性に比べて、乳ガンのリスクが18%低いという結果でした。

継続は力なり

服用量別に分析すると、平均で8.5年間における累積的なアスピリン服用量が 88,900mgを超える場合に乳ガンのリスクが47%低くなっていました。 アスピリン服用量が 88,900mg以下の場合にはリスクは下がっていませんでした。

この数字に基づき研究チームは「低用量アスピリンの服用を2.5年間以上続けた患者に限り、低用量アスピリンの常用で乳ガンのリスクが下がることになる」と述べています。
アスピリンの服用量が97mg/日だと、2.5年間で服用量が 88,900mgに達します
下記のグラフ(クリックで画像拡大)では、低用量アスピリンの服用が1年間続いた時点から、アスピリンを服用していない場合とのリスクの差が現れ始めています。
横の軸が経過年数
縦の軸が累積的な乳ガン発生率
実線がアスピリン服用
点線がアスピリン非服用