糖尿病患者は例外なくスタチンを服用することが推奨される

(2014年12月) 米国糖尿病学会による今年度の「医療標準(Standards of Medical Care)」において、糖尿病患者が例外なくスタチン(コレステロール低下薬)を服用することなどが推奨されています。 この「医療標準」 は"Diabetes Care" 誌1月号に掲載される予定です。

医療標準
医療標準(Standards of Medical Care)は、医療機関が糖尿病の診断および治療のガイダンスとして用いる基準のことで、最新の研究成果を盛り込んで毎年改定されます。
スタチン服用に関する変更
米国心臓学会(American College of Cardiology)と米国心臓協会(American Heart Association)が昨年(2013年)合同で発表したガイドラインによると、糖尿病患者の圧倒的大部分はスタチンの服用が必要であるということになりますが、米国糖尿病学会はこれまでこの新しいガイドラインに対応していませんでした。
糖尿病と心血管疾患
糖尿病患者は一般に比べて、心臓発作や脳卒中のリスクが2~4倍も高くなります。 心血管疾患は糖尿病患者の死因のトップを占めています。
今年度の「医療標準」では次のように糖尿病患者のスタチン服用を求めています:
  • 40才未満の患者は中強度のスタチンを服用する。
  • 40~75才で糖尿病の他に心血管疾患リスクの無い患者は中強度のスタチンを服用する。
  • 40~75才で糖尿病の他に心血管疾患リスクがある患者は高強度のスタチンを服用する。
  • 年齢に関わらず、心血管疾患を抱えている患者は高強度のスタチンを服用する。

今回の改定で大きく変わったのは、服用するスタチンの強度を LDL(悪玉) コレステロール値ではなく心血管疾患のリスクに基づいて決定するようになったという点です。

参考記事
その他の変更点
スタチンの服用以外にも、今年度の医療標準では次のように推奨内容が変更されています(下記は変更内容の一部):