人工透析患者が心臓発作になりやすい理由が明らかに

(2013年5月) 東京医科歯科大学の研究によると、人工透析を受けている患者が心臓発作などの心血管合併症になりやすいのは、透析療法では除去されない尿毒症性毒素が原因です。 さらに、同じ研究グループによって、この尿毒症性毒素を除去するのに「AST-120」という経口の毒素吸収剤が有効であることがわかっています。

研究者の1人であるヨシダ・マサユキさんは次のように述べています:
「AST-120 の投与により、腎臓病の進行を遅らせるだけでなく心臓発作のリスクも減らせます」
研究の内容

今回の研究では、腎不全のマウスを2つのグループに分けて、一方のグループにのみ AST-120 を投与しました。 両方のグループに流動細胞計測を実施したところ、AST-120 を投与したグループで Mac-1 の発現と酸化ストレスとが減少していました。

結論
この結果から研究グループは、①AST-120 が、腎臓病による単球(白血球の一種)の炎症を減少させる、そして②AST-120 によって、透析患者における心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患のリスクを減らせる可能性があると結論付けています。