下痢の概要

下痢とは大便が水っぽくなり、排便の頻度も増えるという症状のことです。 下痢と同時に腹痛が起こることも少なくありません。 世界全体における下痢の発生件数は毎年20億件にも上り、毎年1.9億人もの子供が主に発展途上国で下痢により死亡していると推算されています。

下痢の種類
下痢は症状が続く期間によって次の3種類に分類されます:
  • 急性の下痢 - 数日間~2週間以内に治まる下痢です。 このタイプの下痢は細菌・ウイルス・寄生虫の感染が主な原因です。 急性の下痢の正式な定義は「過去24時間のうちに水っぽい便が3回以上出た」というものです。
  • 持続的な下痢 - 2週間超~4週間未満にわたって継続する下痢です。
  • 慢性の下痢 - 4週間以上にわたって継続する下痢です。 慢性的な下痢は潰瘍性大腸炎・クローン病・過敏性大腸症候群などの病気や一部のガンの徴候であることがあります。

母乳で育てられている赤ちゃんはウンチが柔らかいことがありますが、これは正常な状態で下痢ではありません。

下痢が起こる仕組み
下痢が起こる仕組みは次の4つです。 4つのうちのいずれかが単体で下痢を引き起こしているケースは少なく、いくつかが複合的に下痢を引き起こしているケースが大部分です。
  • 腸壁に炎症が生じる。
  • 腸の運動性が亢進する。
  • 糖分や塩分を多量に含む飲み物を飲んだときに腸内の浸透圧(塩分や糖分の濃度)を下げるために体内の水分が腸へと引き込まれる。(浸透圧性下痢)
  • コレラ菌・大腸菌・サルモネラ菌などの病原菌が引き起こす。(分泌性下痢)

お腹が冷える・お酒の飲み過ぎ・食品アレルギー・食品中毒・便秘薬の飲み過ぎ・薬の副作用などで下痢になるのはこのような仕組みのせいなのです。

医師の診察が必要なケース
以下に該当する場合には速やかに病院に行きましょう:
  • 血便(タール状の便や色が黒い便)
  • 38℃を超える高熱あるいは24時間が経過しても治まらない発熱
  • 2日間が経過しても治らない下痢
  • 吐き気や嘔吐があり水分を補給できない場合
  • 腹部や直腸にひどい痛みがある場合
  • 海外からの帰国後に生じた下痢