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食生活の質が低い日本人女性は鬱症状が生じていることが多い

(2017年8月) "British Journal of Nutrition" に掲載された滋賀県立大学などの研究によると、食生活の良し悪しが鬱症状のリスクに影響する可能性があります。

研究の方法

日本に住む18才の女性4千人弱および中年(平均年齢48才)の女性4千人弱を対象に、食生活と抑鬱症状に関するアンケート調査を実施しました。

食生活が日本の食事バランスガイド(PDFファイル)に近い場合を、「食生活の質が良い」とみなしました。

食事バランスガイドについて

食事バランスガイドのイメージ図

食事バランスガイドでは、米や小麦などの穀類と野菜・キノコなどの副菜を最も多く食べ、それに次いで肉・魚・卵・大豆などのタンパク質を多く食べます。 牛乳などの乳製品や果物は少し控え目に摂ります。

水分は主に水または茶で摂り、適度な運動も心がけます。 お菓子などの嗜好食品は完全に禁止されるわけではありませんが、あまり食べないようにします。

結果

18才の女性では22%、中年女性では16.8%に鬱症状が見られました。

食生活の質に応じてデータを5つのグループに分けた中で食生活の質が最も良かったグループは、食生活の質が最も悪かったグループに比べて鬱症状のリスクが、18才の女性では35%、中年女性では41%それぞれ低くなっていました。

これまでの研究

これまでの類似研究によると、糖分や脂肪分を大量に含むジャンクフード・加工食品・ファーストフードをよく食べる人では抑鬱のリスクが増加します。 逆に、野菜や果物などの植物性食品を積極的に摂ることによって抑鬱のリスクを下げられるかもしれません。

個々の食品カテゴリーではなく食生活全体ということであれば、地中海地方の伝統的な食生活であるメディテラネアン・ダイエットに抑鬱を予防する効果が期待できます。 メディテラネアン・ダイエットの特徴は、野菜・果物・豆類・ナッツ類・オリーブオイル・全粒穀物・魚などで、赤身肉や加工肉はあまり食べません。 お酒は赤ワインを少々頂きます。

メディテラネアン・ダイエットは、日本の「食事バランスガイド」で推奨される食生活に比べてコストが高くなるのが欠点です。