食生活が健康的な人は重度の歯周病であることが少ない

(2018年5月) "Journal of Clinical Periodontology" に掲載された米国の研究で、食生活が健康的な人は重度の歯周病であることが少ないという結果になっています。
Christian R. Salazar et al. "Better diet quality is associated with lower odds of severe periodontitis in US Hispanics/Latinos"

研究の方法

18~74才のラテン系米国人1万4千人弱を対象に、口腔内の検査と過去24時間における食生活に関するアンケート調査を実施しました。

食生活の健康度は、AHEI-2010(後述)に基づき評価しました。

データの分析においては歯周病のリスクに影響する様々な要因を考慮しました。

結果

AHEIスコアに応じてデータを4つのグループに分けたなかでAHEIスコアが最高の(食生活が最も健康的な)グループは、スコアが最低のグループに比べて重度の歯周病のリスク(オッズ比)が43%低くなっていました。 AHEIスコアが高いグループほど重度の歯周病のリスクが低いという関係も見られました。

AHEIを構成する食品のうち歯周病リスクとの関係が強く見られたのは、全粒穀物と果物(摂取量が多いとリスクが低い)のほか、赤身肉/加工肉(摂取量が少ないとリスクが低い)でした。

AHEI

AHEI(Alternative Healthy Eating Index)は食生活が「米国人のための食生活ガイドライン」にどれだけ近いかを測るための尺度で、AHEIのスコアが高いほど食生活が健康的であるとみなされます。

AHEIは 2002年にHEI(Healthy Eating Index)の代替尺度として考案されました。 AHEIに "Alternative(代替)" という語が使われているのもそのためです。

AHEIには、AHEI-2005やAHEI-2010というバージョンがあります。

AHEIのスコアが高いと心血管疾患(心臓病や脳卒中)・2型糖尿病・大腸ガン・乳ガンなどのリスクが低いことがこれまでに確認されています。

AHEIのスコアは、次のような内容の食事をすると高くなります: 野菜・全粒穀物・多価不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸など)・ナッツ類を多く摂り、飲酒を適度にたしなみ、赤身肉・加工肉(ハムやソーセージなど)・精白穀物・糖類を控える。