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食生活と閉経の時期の関係

(2018年5月) "Journal of Epidemiology & Community Health" に掲載されたリーズ大学(英国)の研究によると、食生活が閉経の時期に影響する可能性があります。

閉経と健康

閉経が早期に訪れた女性は閉経の時期が一般的な女性に比べて、骨粗鬆症や心臓病のリスクが高くなります。 その一方で、閉経が遅い女性は乳・子宮内膜・卵巣のガンのリスクが高くなります。

研究の方法

食生活に関するアンケート調査を実施してから4年以内に自然に閉経した40~65才の英国人女性914人(ホルモン補充療法を行っていない)のデータを用いて、食生活と閉経する時期との関係を調べました。

結果

閉経が訪れた時期

閉経が訪れた年齢の平均は50.5才でした(中央値は51才)。 閉経が訪れた年齢の分布は次のようなものでした:
  • 40~48才・・・226人
  • 49~51才・・・319人
  • 52才以上・・・369人

閉経の時期が遅い人がよく食べていたもの

  • 脂肪分が多い(DHAやEPAが豊富な)を食べる量が1食分/日増えるごとに、閉経の時期が3.3年遅くなっていた。
  • 豆類を食べる量が1食分/日増えるごとに、閉経の時期が0.9年遅くなっていた。
  • ビタミンB6の摂取量が1mg/日増えるごとに、閉経の時期が0.6年遅くなっていた。
  • 亜鉛の摂取量が1mg/日増えるごとに、閉経の時期が0.3年遅くなっていた。

閉経の時期が早い人がよく食べていたもの

  • 精白小麦のパスタや白米を食べる量が1食分/日増えるごとに、閉経の時期が1.5年早まっていた。

カロリー摂取量や、食物繊維摂取量、上記以外のビタミン/ミネラル類の摂取量などと閉経が訪れる時期との間にはおおむね関係が見られませんでした。

草食系女子は閉経が早く訪れがち

ベジタリアンの女性は非ベジタリアンの女性に比べて、閉経が訪れる時期が0.8年早まっていました。

子供を産んでいない場合にはブドウと鶏肉

子供を産んでいない女性に限ると、次のような結果も得られました:
  • ブドウを食べる量が1食分/日増えるごとに、閉経の時期が3.3年遅くなっていた。
  • 鶏肉を食べる量が1食分/日増えるごとに、閉経の時期が5.2年遅くなっていた。

解説

魚油の成分(DHAやEPA)にも豆類の成分にも抗酸化効果があります。 こうした抗酸化効果が活性酸素種を抑制して閉経の時期を遅らせてくれるのかもしれません。ビタミンB6や亜鉛にも抗酸化効果があります。

豆類にはビタミンB6も亜鉛も豊富に含まれています。

草食系女子と閉経

これまでの研究にも、ベジタリアンの女性は閉経が早いという結果になったものがあります。

ベジタリアンは「食物繊維の摂取量が多く動物性脂肪の摂取量が少ない」という具合に健康的な食生活を送っていて抗酸化物質の摂取量も多いはずなのに、どうして閉経の時期が早くなるのでしょうか?

研究グループはこの部分の解説として次のように述べています:
  • ベジタリアンの食事が黄体ホルモン・卵胞刺激ホルモン・月経サイクルの長さに影響する。
  • ベジタリアンの食事によりエストロゲン(女性ホルモン)が減る。 これまでにいくつかの研究で、食物繊維の摂取量が多かったり食事脂肪の摂取量が少なかったりする女性はエストロゲンが少ないことが示されている。