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食生活が酸性に傾いていると虚弱になりやすい恐れ

(2017年4月) "European Journal of Nutrition" に掲載された滋賀県立大学などの研究で、食生活が酸性に傾いている高齢の女性は虚弱であることが多いという結果になりました。

研究の方法

65~94才の日本人女性 2,176人の食生活の酸性度と虚弱度を調べました。

食生活の酸性度は食生活に関するアンケート調査の結果から割り出しました。 動作の鈍さ・筋力の弱さ・極度の疲労感・身体活動量の低下・不本意な体重減少という5つの項目のうち3つ以上に該当する場合を虚弱であるとみなしました。

結果

今回のデータでは、18%の女性が虚弱に分類されました。

虚弱のリスクに影響する様々な要因を考慮しつつ分析したところ、食生活が酸性に傾いている女性で虚弱のリスク(オッズ比)が高くなっていました。

食事の酸性度を示すPRALという尺度のスコアに応じてデータを5つのグループに分けた中で、PRALのスコアが最も高かった(食生活が最も酸性だった)グループはスコアが最低だったグループに比べて、虚弱のリスクが59%高いという結果でした。

虚弱の項目別に分析したところ、動作の鈍さ・筋力の弱さ・身体活動量の低下・極度の疲労感の4つについては食生活が酸性に傾いている人によく見られましたが、不本意な体重減少と食生活の酸性度とのあいだには関係が見られませんでした。

酸性の食品とアルカリ性の食品

PRALに基づく分類によると、野菜と果物がアルカリ性の食品で、肉・魚・卵(特に黄身)・穀類が酸性の食品です。

類似研究

"American Journal of Clinical Nutrition"(2016年)に掲載された追跡研究でも、野菜や果物をよく食べる高齢者は2.5年間のうちに虚弱になるリスクが30~70%ほど低いという結果になっています。

虚弱のリスクは果物・野菜を食べる量が多いほど低く、果物・野菜を毎日5食分以上食べる場合には虚弱のリスクが70%低下していました。 野菜でも果物でも虚弱のは明確に下がっていましたが、野菜よりも果物のほうが虚弱リスクの低下幅が少し大きいようでした。