食生活は酸性とアルカリ性のどちらに傾いても死亡リスクが増加。 ただし影響は軽微

(2016年7月) 「アルカリ性の食品が体に良い」と言われることがありますが、"Journal of Nutrition" に掲載された研究によると、食生活がアルカリ性に傾きすぎるのも良くなくて、酸性とアルカリ性のバランスが取れているときに死亡リスクが最も低くなります。 出典: Modest U-Shaped Association between Dietary Acid Load and Risk of All-Cause and Cardiovascular Mortality in Adults

研究の方法

45~84才のスェーデン人男女8万人超を対象に、食生活に関するアンケートを実施して食生活の酸性/アルカリ性のバランスを調べ、その後、平均で13.5年間にわたり死亡状況を追跡調査しました。 食生活の酸性/アルカリ性の程度の評価には、PRALを用いました。

結果
状況

女性では、PRALの範囲が-109mEq/日から81.5mEq/日で、中央値は0.65mEq/日でした。 男性では、PRALの範囲が-111mEq/日から121mEq/日で、中央値は12.3mEq/日でした。 追跡期間中に発生した死亡件数は2万2千件近くでした。

死亡リスク

男女ともに、食生活の酸性/アルカリ性度と死亡リスクとの関係を示すグラフがU字型となりました。 すなわち、食生活が酸性とアルカリ性のどちらに偏っても死亡リスクが高かったのです。

PRALの値が中性(0mEq/日)の場合を基準としたときの死亡リスク(死因は問わない)の増加幅は次のようなものでした:
  • 食生活が最も(*)アルカリ性に傾いていた女性: +5%
  • 食生活が最も酸性に傾いていた女性: +3%(ただし、95% CI: 0.98-1.08
  • 食生活が最もアルカリ性に傾いていた男性: +1%
  • 食生活が最も酸性に傾いていた男性: +4%
(*) データ全体の上位10%。