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食生活の抗酸化効果が強い女性は2型糖尿病になりにくい

(2017年11月) "Diabetologia" に掲載されたフランス国立保健医学研究機構(INSERM)の研究で、抗酸化効果が強い食生活を送っている女性は2型糖尿病になることが少ないという結果になっています。

近年の研究により2型糖尿病に酸化ストレスが関与することが示されていますが、抗酸化効果のある食品を食べると、この酸化ストレスが低減されます。

研究の方法

平均年齢52才のフランス人女性6万4千人超の食生活を調べて食生活の抗酸化度を割り出したのち、15年間にわたり2型糖尿病の発症状況を追跡調査しました。

そして食生活の抗酸化度に応じてデータを5つのグループに分けて、グループ間で2型糖尿病になるリスクを比較しました。 データの分析においては、2型糖尿病の発症リスクに影響する様々な要因を考慮しました。

結果

食生活の抗酸化度が最低のグループに比べて、食生活の抗酸化度が最も高い3つのグループでは次のように2型糖尿病のリスクが低下していました:
  • 抗酸化度が最高のグループ: -27%
  • 抗酸化度が2番めに高いグループ: -30%
  • 抗酸化度が3番めに高いグループ: -26%
ただし、食生活の抗酸化度が高いほどに際限なく2型糖尿病リスクのリスクが低下していたわけではありませんでした。 食生活の抗酸化度が一定の高さ(*)に達したところで、2型糖尿病リスクの低下もストップしました。
(*) 測定する鉄イオン還元抗酸化力 (FRAP)という試験で測定される抗酸化力が15mmol/日となるあたり。

抗酸化効果のある食品

今回の研究で食生活の抗酸化度に寄与していた主な食品は、野菜・果物・お茶・赤ワインでした(抗酸化能力が強い食品が他にあっても摂取されることが少なかったため抗酸化度に寄与していない)。

コーヒーにも強力な抗酸化能力がありますが、今回の研究ではコーヒーは分析の際に除外されました。 これまでの研究で、コーヒーを飲む人が糖尿病になりにくいことが既に示されているためです。