(2017年9月) "Movement DIsorders" 誌に掲載されたカロリンスカ研究所(スウェーデン)の研究によると、βカロテンなどの抗酸化物質を多く含む食事がパーキンソン病の予防に有効かもしれません。
研究の方法
8万5千人の男女(4万人弱が女性)の食生活を調べてビタミンC・ビタミンE・βカロテンの摂取量を調べたのち、平均で15年間ほどにわたりパーキンソン病の発症状況を追跡調査しました。
結果
追跡期間中に 1,329人がパーキンソン病になりました。
βカロテン
βカロテンの摂取量が少ないグループに比べて摂取量が多いグループは、パーキンソン病になるリスクが男性では9%、女性では14%それぞれ低下していました。
ビタミンE
女性に限り、ビタミンEの摂取量が少ないグループに比べて摂取量が多いグループは、パーキンソン病になるリスクが13%低下していました。
ビタミンC
女性に限り、ビタミンCの摂取量が少ないグループに比べて摂取量が多いグループは、パーキンソン病になるリスクが9%低下していました。