食事コレステロールと心血管疾患のまとめ

(2018年6月) ニューヨーク市立大学の研究者が、食事コレステロールと心血管疾患(と卵?)についてまとめたレビューを "Nutrients" に発表しています。

レビューの概要

悪いのはコレステロールではなく飽和脂肪酸

  1. これまで長年にわたり、食事コレステロールが血中のコレステロール値を引き上げて心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスクを増加させるのではないかと考えられていた。
  2. しかし、この点に関して多くの調査がなされてきたにもかかわらず、食事コレステロールが心血管疾患の発症に関与することを裏付けるエビデンスは得られていない。
  3. その結果、米国の食事ガイドライン(2015~2020年用)では食事コレステロール推奨摂取量の上限(300mg/日)を撤廃している。
  4. コレステロールを大量に含有する食品は飽和脂肪酸も大量に含有していることが多く、この飽和脂肪酸のために心血管疾患のリスクが増加している可能性がある。

オススメは卵

  1. 卵とエビに限っては、コレステロールは多いが飽和脂肪酸は多くない。
  2. (エビはとても高価であるが)卵は昨今の経済政策に痛めつけられた庶民の財布にも優しいお求めやすい価格であり、高品質なタンパク質のほか一部のビタミン類やミネラル類などを豊富に含んでいる。 そして飽和脂肪酸の含有量は卵1個あたり1.56gでしかない。
  3. したがって、(不健康なのはコレステロールではなく飽和脂肪酸であるはずだから)健康的な食生活の一環として卵を適度に食生活に取り入れると良いかもしれない。
  4. 卵は特に、食費に余裕がないなどの理由で栄養が不足しがちな人にお勧めである。 お子様やお年寄りの栄養補給にも向く。
  5. ただ、糖尿病患者に限っては食事コレステロールと心血管疾患の関係が未だ不明確。