食生活の多様性は中身が大事 (レビュー)

(2018年8月) 米国心臓協会(American Heart Association)が "Circulation" に発表したレビューによると、食生活が多様(いろんな食品を食べる)であれば健康的であると限ったものでもありません。

レビューの要旨

  1. 多様な食生活は、栄養をバランスよく摂ったり慢性疾患を予防したりするのに有益であるとして広く推奨されている。
  2. しかしながら最近の観察研究のデータによると、現代における 「多様な食生活」 の実態は、「加工食品・精製穀物・糖類の添加された飲料をよく食べる一方で魚・果物・野菜などの生鮮食品をあまり食べない」 というものであり、食生活が多様な成人のほうが太りやすかったり肥満が多かったりするとさえ考えられる。
  3. こうしたデータによれば、多様な食生活は必ずしも健康な食生活ではなく健康的な体重の維持にも適さない。
  4. したがって「食生活の多様性」の定義すら定かでない現時点では、食生活の多様性を重視するよりも 「植物性食品・タンパク質・低脂肪の乳製品・野菜油・ナッツ類をよく食べ、糖類の使われた食べ物や飲み物と赤身肉をあまり食べないようにする」 という食生活を目指すとよい。

コメント

このレビューに基づく米国心臓協会のプレスリリースにおいて研究者は次のように述べています:
「太らないためには、健康的な食品の中から食費の予算や自分の食べ物の好みと合致する一定の食品群を選び出してそればかりを食べるほうが、ドーナッツ・揚げ物・チーズバーガーなどの不健康な食品に手を出してまで食生活の多様性を増すよりも優れた方針かもしれません」