「最新健康ニュース」のコンテンツを閲覧以外で利用する方は「引用・転載・ネタ探しをするときのルール」をご覧ください。

食事脂肪の種類と死亡リスクの関係

(2016年7月) "JAMA Internal Medicine" に掲載されたハーバード大額の研究で、トランス脂肪酸や飽和脂肪酸(*)の摂取量が多い人は死亡リスクが高い一方で、オメガ3脂肪酸(DHAやEPA)やオメガ6脂肪酸(†)などの不飽和脂肪酸の摂取量が多い人は死亡リスクが低いという結果になりました。

(*) バターやラードなどの動物性脂肪に多く含まれる。

(†) 植物性の食用油に豊富に含まれる。
研究の方法

12万6千人ほどの男女に30年間超にわたり追跡調査したデータを分析しました。 追跡期間中には2~4年おきに食生活などの生活習慣と健康状態に関するアンケートを実施しました。

結果

追跡期間中に亡くなった人数は3万3千人超でした。

トランス脂肪酸
健康への悪影響が最も強かったのはトランス脂肪酸で、トランス脂肪酸の摂取量が2%増えるごとに追跡期間中に総死亡リスク(*) が16%増えていました。
(*) 死因を問わない死亡リスク。
飽和脂肪酸

飽和脂肪酸も摂取量が多いと死亡リスクが増加しており、同じカロリーを飽和脂肪酸と炭水化物で摂った場合を比較すると、飽和脂肪酸で摂るカロリーが5%増えるごとに総死亡リスクが8%増えていました。

不飽和脂肪酸

対照的に、不飽和脂肪酸(一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸)は摂取量が多いと死亡リスクが低下していました。 同じカロリーを炭水化物の代わりに不飽和脂肪酸で摂った場合には総死亡リスクが11~19%減っていました。

代わりに何を食べるかが大切
飽和脂肪酸を食べる量を減らした分を炭水化物で摂った場合には、死亡リスクは僅かに低下していただけでした。 不飽和脂肪酸(特に多価不飽和脂肪酸)で摂るようにした場合には死亡リスク(*)がしっかりと下がっていました。
(*) 総死亡リスクのほか、心臓病・脳卒中・ガン・神経変性疾患(アルツハイマー病やパーキンソン病)・呼吸器疾患による死亡のリスク。
逆に脂肪の摂取量を減らして炭水化物(単純炭水化物を含む)の摂取量を増やした場合には、死亡リスクがそこそこ増えていました。