食事に含まれる食物繊維が少なくても口臭は軽減される

(2016年10月) 口臭のもっとも一般的な原因は舌苔で、舌苔を減らすには食事をする(何かを食べる)のが有効であることが知られていますが、"Swiss Dental Journal" に掲載されたベルン大学(スイス)の研究で、食事に含まれている食物繊維の量が少なくても食事によって舌苔や口臭が軽減されるという結果になりました。

研究の方法
20人の被験者に、多量の食物繊維を含む食事と食物繊維をあまり含まない食事(*)の両方をしてもらい、食事をした直後から2.5時間後にかけての口臭の程度を検査しました。 この2種類の食事は2週間の期間を空けて別々の日に行われました。

(*) どちらの食事もパンやリンゴ。 高食物繊維の食事では、全粒パンと生のリンゴなどを食べました。 低食物繊維の食事では、普通のパンと加熱調理したリンゴなどを食べました。

食物繊維の有効量(effective dietary fiber)は、高食物繊維の食事が25.9gで、低食物繊維の食事が5.4gでした。
検査項目は、次の4つでした:
  • 舌のどれだけの面積が舌苔に覆われているか
  • 呼気に含まれる揮発性硫黄化合物(VSC)の濃度(機械で測定)
  • 他人が口臭を感じる距離(*)
  • 本人が感じる口の中の不快感の程度
(*) 0cm~1m。
結果

食事中に含まれる食物繊維の量に関わらず、食後には口臭に関する上記の4つののパラメーターが軽減されていました。

他人が口臭を感じる距離」についてのみ、食物繊維が多い場合には少ない場合に比べて、食後の軽減の幅が統計学的に有意に大きくなっていました。
食事前には「他人が口臭を感じる距離」が1.5ポイント超だったのが、低食物繊維の食事をした直後には0.5ポイントほどに、そして高食物繊維の食事をした直後には0ポイント近くにまで落ちました。 2時間半後にも両者の差は維持されていました。