食物繊維で腸内細菌を増殖させよう

(2018年5月) ボンド大学(オーストラリア)などの研究グループが "American Journal of Clinical Nutrition" に発表したメタ分析(システマティック・レビュー)によると、食物繊維を積極的に摂ると腸内に住む乳酸菌を増えるかもしれません。
Daniel So et al. "Dietary fiber intervention on gut microbiota composition in healthy adults: a systematic review and meta-analysis "

メタ分析の方法

食物繊維の摂取が腸内細菌の種類構成などに及ぼす影響を調べた64のランダム化比較試験のデータ(被験者数は2千人超)をまとめて分析しました。

結果

食物繊維をたくさん摂った場合には、食物繊維をあまり/まったく摂らない場合に比べて、腸内で乳酸菌(ビフィズス菌類とラクトバチルス菌類)と酪酸塩(短鎖脂肪酸の一種。健康にとって有益)が増加するという結果でした。

食物繊維を摂取したときに増える量は、ビフィズス菌類がそこそこで、ラクトバチルス菌類や酪酸塩は少しだけでした。

食物繊維の種類別に見ると、乳酸菌を増やす効果が高いのはフルクタンとガラクトオリゴ糖でした。

フルクタンとガラクトオリゴ糖

フルクタンは麦類・にんにく・にら・アスパラガス・玉ねぎ・チョコレートなどに含有されています。 水溶性食物繊維として知られるイヌリンもフルクタンの一種です。

ガラクトオリゴ糖は、チコリ・玉ねぎ・アスパラガス・小麦・トマトなどに含有されています。