食物繊維が脳卒中予防に有効

(2013年3月) 英国で行われたメタ研究によると、食物繊維を多く摂るほど脳卒中になるリスクが下がります。 一日あたりの食物繊維の摂取量を7グラム増やすごとに、脳卒中の初回の発作が起きるリスクが7%減少していたのです。

脳卒中は、血栓が脳の血管に詰まる、あるいは脳の血管が破れて脳内出血を起こすことで生じます。 脳卒中のリスクは、喫煙・肥満・高血圧などで増加します。

研究の概要

米国・日本・欧州・オーストラリアで行われた複数の研究の結果を分析しました。 食物繊維の摂取量が多いほど、脳卒中の初回の発作が起こるリスクが減少していました。

今回のメタ研究は、食事から摂取する食物繊維のみについてのものなので、サプリメントにより摂取される食物繊維で脳卒中のリスクが下がるか否かは明らかになっていません。

食物摂取量の現状と目標値

食物繊維の目標量は、日本人の食事摂取基準(2010年版)によると、18歳以上では男性では19g/日以上、女性では17g/日以上です。 ちなみに便秘解消には20g/日が望ましいそうです。 参考までに、米国では25~30gの摂取が推奨されています。

一方、摂取量の現状は、国民健康・栄養調査結果(平成20年)によると、全世代平均で14.7g(60歳以上では16~17g)となっています。

これらの数字を踏まえると、あと14gほどの食物繊維を意識的に摂取すると良いかもしれません。 上記のメタ研究によるならば、食物繊維を14g増やすと脳卒中のリスクが14%減るということに。

食物繊維を多く含む食品

一度に食べる量も考慮すると、食物繊維が多く含まれる食品には次のようなものがあります。

らっきょう(21g)、茹でた小豆(12g)、おから(旧製法9.7g/新製法11.5g)、とうもろこし(9g)、グリンピース(9g)、冷凍枝豆(7g)、ごぼう(6g)、納豆・茹でた大豆(7~8g)、水で戻した乾燥ワカメ(6g)
(カッコ内の数字は、食品100gに含まれる食物繊維の量)