食物繊維は便秘気味の人においてのみ便通促進効果を発揮する

(2016年3月) "Nutirients" 誌に掲載されたケロッグ社によるシステマティック・レビューで、食物繊維が便秘気味の人においてのみ便通促進効果を発揮するという結果になりました。
Jan de Vries, et at. Effects of Cereal, Fruit and Vegetable Fibers on Human Fecal Weight and Transit Time: A Comprehensive Review of Intervention Trials. Nutrients 2016, 8(3), 130; doi:10.3390/nu8030130
レビューの方法

食物繊維と便通などの関係について調べた介入研究の中から一定の基準を満たす146の研究を選出し、それらのデータを分析しました。

結果

普段の便通時間が48時間未満というグループでは、食物繊維を摂取しても便通時間に変化はありませんでした。

その一方で普段の便通時間が48時間以上(*)だというグループでは、食物繊維の種類を問わず(†)食物繊維の摂取量が1g増えるごとに便通時間が約30分短くなっていました。

(*) "Gut" 誌に掲載された研究などで、健康な人の便通時間が一般的に40~60時間であることが示されています。

(†) 醗酵性食物繊維であるか否かに関わらず、穀物、果物、または野菜に含まれる食物繊維。
食物繊維の推奨摂取量
米国の食事ガイドラインでは、1日の食物繊維必要量が摂取カロリー 1,000kcal ごとに14gであるとされています。 1日の総摂取カロリーに照らし合わせると、女性では25g/日、男性では38g/日の食物繊維を摂る必要があるということになります。