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食生活が抗炎症的な女性は骨密度が低下しにくい

(2017年1月) "Journal of Bone and Mineral Research" に掲載されたオハイオ州立大学などの研究によると、閉経後の女性が丈夫な骨を維持するのに抗炎症的な食生活(*)が有益かもしれません。
(*) 野菜・果物・魚・全粒穀物などの高級食材をよく食べる食生活。
研究の方法
50~79才(平均年齢63才)の女性1万人超(*)の過去3ヶ月間における食生活をアンケートで調べて食事炎症指数(DII)を割り出し、その後の6年間における骨密度の変化や骨折の発生状況を追跡調査しました。 食生活の調査は追跡調査を開始してから3年目にも行いました。
(*) 食生活と骨折の発生状況に関しては16万人分のデータ。 16万人のうち骨密度を調べたのが1万人超のみ。
結果
骨密度の低下
DIIスコアが最も低かった(食生活が抗炎症的だった)グループ(*)は最も高かったグループに比べて、骨密度の低下が軽微でした。
(*) DIIのスコアに応じてデータ全体を4つのグループに分けた。
骨折のリスク

63才未満の白人に限ると、DIIスコアが最も高かった(炎症を促進しがちな食生活だった)グループはスコアが最も低かったグループに比べて、股関節骨折のリスクが50%ほど高くなっていました。

ただし、データ全体ではDIIスコアが低いと骨折のリスクが低いというわけではなく、むしろDIIスコアが高いグループのほうが骨折のリスクが低めでした。

解説
これまでの研究で、比較的高齢の人は男女を問わず、炎症マーカー(*)の血中濃度が高いと骨密度が下がったり骨折したりしやすいことが示されています。 今回の結果からも、炎症の増加が骨粗鬆症リスク増加の一因である可能性が考えられます。
(*) 体に生じている炎症の程度の指標となる血中物質。
DIIスコアが低い(食生活が抗炎症的)な女性のほうが骨折のリスクが高かった理由として、研究チームは次のように述べています:
「DIIスコアが低いグループのほうが身体活動量が多い分だけ転倒のリスクが高いからではないか」