ひまわり油や魚油を摂り続けると肝臓の病気になりやすい?

(2018年2月) "Journal of Nutritional Biochemistry" に掲載されたグラナダ大学などの研究によると、ひまわり油や魚油などを長期間にわたり摂り続けていると肝臓がダメージを受けて非アルコール性脂肪性肝炎(NASH) になるリスクが増加します。

NASHとは

NASHとは飲酒以外の原因で肝臓に炎症が生じることで、肝硬変や肝臓ガンのきっかけともなる深刻な状態です。 40~50才では39%、70才以上では40%超の人にNASHが生じているというデータがあります。

研究の方法

オスのネズミに、バージン・オリーブ油/ひまわり油/魚油のいずれかを含有するエサを一生(最長で24か月)にわたり与え続けてみました。

結果

年を取るにつれて肝臓に脂肪が蓄積しました。 ただし、摂取する食事脂肪のタイプにより肝臓に蓄積する脂肪のタイプが違っていました。

バージン・オリーブ油を与え続けた場合に、肝臓の状態が最も良好に維持されていました。 ひまわり油を与え続けた場合には、肝臓の線維化や高度酸化などが生じました。 魚油を与え続けた場合には、テロメア(*)が長くなっていたものの老化に伴う酸化が増大していました。
(*) 細胞の老化の指標。 長いほうが細胞が若々しい。

コメント

この結果に基づき研究者は次のように述べています:
「ひまわり油や魚油を長期間にわたり摂取し続けることで生じる変化により、肝臓がNASHになりやすい状態となります。 今回の結果からすると、バージン・オリーブ油が最も健康的な選択肢です」
バージン・オリーブ油は非常に高価なのが難点ですね。 この研究にはスペイン政府が出資していますが、スペインは世界一のオリーブ油生産量を誇ります。 オリーブ油で有名なのはイタリアですが、2014年の統計ではイタリアのオリーブ油生産量が30万トン弱であるのに対してスペインは174万トン弱です。