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食用油の種類によって脂肪が付く場所が変化する

(2014年2月)"Diabetes" 誌に掲載されたスェーデンの研究によると、食事から摂取する脂肪の種類によって、体のどの部分に脂肪が付くかが決定されると考えられます。

研究の方法

若く健康な男女39人に研究グループ手作りの高脂肪マフィン(750 kcal)を7週間にわたって毎日食べさせて、体重を3%増やしました。

ただし、この高脂肪マフィンには2種類あって、1つは多価不飽和脂肪酸であるヒマワリ油で高脂肪になったマフィン、もう1つは飽和脂肪酸であるパーム(ヤシの実)油で高脂肪になったマフィンでした。

2種類のマフィンは、使用する油以外の点では全く同じでした。 39人の半数(以下「ヒマワリ組」)には一方のマフィンを与え、もう半数(以下「パーム組」)にはもう一方のマフィンを与えたというわけです。

そして7週間後に、MRI スキャンなどを用いて①体脂肪の量と分布、②筋肉の量、および③内臓脂肪を測定し、これらを7週間前(手作りマフィンを食べる前)の測定結果と照らし合わせました。

結果

パーム組(飽和脂肪酸)はヒマワリ組(多価不飽和脂肪酸)に比べて、筋肉の増加度が少なく、肝臓内に存在する脂肪・お腹周りの脂肪・内臓脂肪(内臓の内部ではなく周囲に付く脂肪)が大きく増加していました。

体重の増加量は両グループで同程度だったのですが、パーム組のほうが筋肉の増加量が少なかったため、脂肪の分布を考慮せずに増加量だけを見てもパーム組のほうが多いという結果でした。

解説

肝臓内に付く脂肪や内臓脂肪は、心血管疾患や糖尿病のリスクに影響すると考えられています。

研究グループによると、飽和脂肪や不飽和脂肪が遺伝子のスイッチに作用するために、脂肪が付く部分や糖の代謝が影響を受けるのだと考えられます。

不飽和脂肪酸とは植物油では、α-リノレン酸・リノール酸・オレイン酸などのことです。 オリーブ油にはオレイン酸(一価不飽和脂肪酸)が豊富に含まれています。 魚油に含まれるオメガ3脂肪酸も多価不飽和脂肪酸です。 一方、飽和脂肪酸は今回の研究に用いられたパーム油のほか、肉類の脂肪や乳製品にも多く含まれています。