閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

日本人は和食っぽいものを食べていれば妊娠中の抑鬱リスクが下がる?

(2017年9月) "Journal of Affective Disorders" に掲載された愛媛大学や琉球大学などの研究により、妊娠中に抑鬱が生じるのを防ぐのに役立つかもしれない食生活が特定されました。

研究の方法

1,744人の妊婦を対象に食生活に関するアンケート調査を行い、各妊婦の食生活が次の3つの食生活パターンのそれぞれにどれだけ近いかを割り出しました:
  • 健康的な食生活: 緑黄色野菜などの野菜・キノコ・豆類・海藻・じゃがいも・魚・海産物・味噌汁・糖類・貝類をよく食べるのが特徴である食生活
  • 日本型の食生活: 米と味噌汁をよく食べるのを特徴とする食生活
  • 欧米型の食生活: 牛肉・豚肉・加工肉・野菜油・卵・貝類・塩系の調味料の摂取量が多いのを特徴とする食生活

そして、3つの食生活パターンに各妊婦の食生活がどれだけ近いかに応じて、3つの食生活パターンのそれぞれについてデータを4つのグループに分け、グループ間で鬱症状が生じているリスクを比較しました。 データの分析においては、抑鬱のリスクに影響する様々な要因を考慮しました。

結果

食生活が「健康的な食生活」に最も近いグループは最も遠いグループに比べて、妊娠中に鬱症状が生じるリスクが44%低くなっていました。 「日本型の食生活」では、この数字は28%でした。

「欧米型の食生活」に関しては、鬱症状の有無とのあいだに関係が見られませんでした(食生活が「欧米型の食生活」に近い妊婦と「欧米型の食生活」からほど遠い妊婦との間で鬱症状のリスクに違いがなかった)

関連研究

  • 今回と同じ研究チームが今回と同じく "Journal of Affective Disorders" に発表した研究では、マンガンの摂取量が多いと妊娠中の抑鬱のリスクが26%低いという結果になっています。 マンガンは、シナモン・香辛料(コショウ、生姜)・ハーブ類(タイム、パセリ、バジル)・茶・米ぬか・小麦・大豆・シジミなどにまれています。
  • "Journal of Psychiatric Research" に掲載されたシンガポールの研究によると、妊娠中に葉酸塩が不足すると鬱症状が生じるリスクが増加する恐れがあります。 葉酸塩は、枝豆・そら豆・大豆・しいたけ・まいたけ・芽キャベツ・ほうれん草・ブロッコリー・よもぎ・春菊・アスパラガス・卵・イースト・レバーなどに豊富に含まれています。