食事に含まれる塩分が多いと食事量が増える

(2016年3月) "Journal of Nutrition" に掲載予定であるディーキン大学(オーストラリア)の研究で、食事に含まれる塩分が多いと食事量が増えるという結果になりました。

研究の方法

様々な体重(BMIが17.8~34.4)の18~54才の健康な男女48人(女性32人)の脂肪に対する味覚的な感受性(fat taste sensitivity)を測定したのち、クロスオーバー試験においてマカロニのみまたはマカロニにソースをかけたものを昼食として好きなだけ食べてもらいました。

ソースの種類は次の4種類で、それぞれを1回ずつ食べてもらいました:
  1. 低脂肪・低塩分のソース(脂肪0.02%、塩化ナトリウム0.06%。いずれも重量基準)
  2. 低脂肪・高塩分のソース(塩化ナトリウム0.5%)
  3. 高脂肪・低塩分のソース(脂肪34%)
  4. 高脂肪・高低塩分のソース
結果

高塩分のソースのときには摂取カロリーが11%増加しました。 データ全体では脂肪量は食事量に影響していませんでしたが、高脂肪のソースのときには脂肪含有量が増えるために摂取カロリーが60%増えていました。

女性だけに限ると、高脂肪のソースのときには食事量が重量にして15%減っていました。 また脂肪に対する味覚的な感受性が高い人に限ると、低塩分・高脂肪のソースのときに食事量が減っていましたが、高塩分・高脂肪のソースのときには減っていませんでした。

結論
今回の研究により次の2点が示唆されます:
  • 高塩分の食事だとカロリー摂取量が増えてしまう。
  • 脂肪に対する味覚的な感受性が高い人には食事に含まれる脂肪量に応じて満腹感を感じる能力が備わっているのに、食事に含まれる塩分が多いとその能力が鈍ってしまう。