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マラソン選手の腸内細菌は乳酸の分解を助けてくれる

(2017年8月) 米国化学学会で発表されたハーバード大学の2つの研究によると、運動選手は腸内細菌も自分が専門とする競技に適したものとなっているようです。

①マラソン選手では乳酸の分解を助ける腸内細菌

2015年に開催されたボストン・マラソンに参加した選手20人から採取した糞便サンプルを用いて、選手たちの体内に住む腸内細菌の種類構成を調べたところ、レースに参加した後には乳酸の分解を得意とする腸内細菌が急増していました。

乳酸は、激しい運動を行ったあとに生じる筋肉痛や筋肉疲労の原因となる物質です。 乳酸を分解する腸内細菌が増えることによって、マラソン選手は筋肉痛や筋肉疲労になりにくいのかもしれません。

②ウルトラマラソンの選手では炭水化物の分解を助ける腸内細菌

ウルトラマラソンに参加する選手たちとオリンピックに向けてボート競技の練習に励んでいる選手たちとで腸内細菌の種類構成を比較したところ、ウルトラマラソンの選手では炭水化物(糖質と食物繊維)の分解(*)を助けるタイプの腸内細菌が見られたのに対して、ボート競技の選手ではこのタイプの腸内細菌は見られませんでした。
(*) 長距離を走るうえで重要となる。