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男性の右手の指の長さに表れる自殺のリスク

(2016年8月) "Journal of Neural Transmission" に掲載されたフリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン-ニュルンベルク(ドイツ)の研究によると、右手のディジット比(人差し指の長さ÷薬指の長さ)が小さく男性的な男性は自殺により死亡するリスクが高いかもしれません。出典: Low digit ratio (2D:4D) in male suicide victims

自殺と性別

自殺を試みるのは女性のほうが多いぐらいなのに、自殺に成功してしまうのは男性の方が多いことが知られています。 これは「自殺行動における性のパラドックス」と呼ばれています。 また、攻撃性や衝動性などの男性的な性質が強いと自殺に成功してしまうリスクが増加するというデータもあります。

研究の方法
自殺により死亡した46人(*)の遺体と、自殺以外の原因で死亡した25人(†)の遺体のディジット比を調べました。

(*) 男性32人。 年齢は中央値で48才。

(†) 男性15人。 年齢は中央値で55才。
結果
男性の遺体の右手に限り、自殺以外の原因で死亡した遺体に比べて、自殺により死亡した遺体のほうがディジット比が小さい(男性的な性質が強い)という結果でした。 ディジット比は左手よりも右手に強く表れます。
上のグラフを見ると、自殺で死亡した男性もそれ以外の理由で死亡した男性も、右手のディジット比は1未満です。 したがって、死因に関わらず右手では薬指より人差し指のほうが短いことは短いのですが、自殺で死亡した人のほうが薬指に対して人差し指が短い程度が強くなっています(非自殺者で0.98程度なのに対して、自殺者では0.96未満)。
ディジット比と自殺の方法
研究チームは、ディジット比が小さい人は物理的で攻撃的な(例えば毒物よりも銃)自殺方法を選ぶのではないかと仮説を立てていましたが、ディジット比と自殺方法とのあいだには関係が見られませんでした。 この点に関して研究チームは、データの量が不足しているためではないかと考えています。