炎症を促進する食生活で膀胱ガンのリスクが増加。 特に女性は要注意

(2016年10月) "Urology" 誌に掲載されたサウス・カロライナ大学などの研究によると、炎症を促進しがちな食生活によって膀胱ガンになるリスクが増加する恐れがあります。 食生活の炎症促進性の目安である食事炎症指数(DII)が高い人が膀胱ガンになるリスクが高かったのです。

研究の方法

イタリアに住む膀胱ガン患者690人とガン以外の入院患者665人の10年超のデータを用いて、DIIと膀胱ガン発症リスクとの関係を調べました。 DIIのスコアは、食生活に関するアンケートを実施した結果に基づき算出されました。

DIIスコアに応じてデータ全体を4つのグループに分けました。 データの分析においては、年齢・性別・カロリー摂取量などの要因を考慮しました。

結果

DIIスコアが最も高かった(炎症を促進しがちな食生活だった)グループは、DIIスコアが最も低かった(抗炎症性の食生活だった)グループに比べて、膀胱ガンになるリスクが97%増加(1.97倍に)していました。

DIIと膀胱ガンの関係が顕著だった人
DIIスコアと膀胱ガン発症リスクとの関係は、女性・高齢者・教育年数が7年以上の人・非喫煙者で顕著でした:
  • 女性: 女性のデータだけに限って分析すると、DIIスコアが最も高いグループは最も低いグループに比べて、膀胱ガンのリスクが5.73倍にも増加していた。
  • 高齢者: 同様に高齢者だけに限ると、DIIスコアが最も高いグループは最も低いグループに比べて、膀胱ガンのリスクが2.45倍に増加していた。
  • 教育年数: 教育年数が7年以上の人に限ると、DIIスコアが最も高いグループは最も低いグループに比べて、膀胱ガンのリスクが2.22倍に増加していた。
  • 非喫煙者: 喫煙経験が無い人に限ると、DIIスコアが最も高いグループは最も低いグループに比べて、膀胱ガンのリスクが4.04倍に増加していた。